シークヮーサーのパントテン酸(ビタミンB5)の含有量を他の食べ物と比較

パントテン酸とは

パントテン酸はビタミンB5ともよばれます。シークヮーサーに含まれるパントテン酸は100gあたり0.10mgと、柑橘類には決して多くはないようです。

パントテン酸
パントテン酸

柑橘類の中で多いものは柚子で、100gあたり0.89mgです。これでも鶏レバーの10.10とか、納豆の3.60mg、抹茶(粉)の3.70mgとかに比べればかなり少ないです。ちなみに、鶏レバー、納豆、抹茶(粉)はベスト3ではありません。鶏レバー(肝臓)は1位でしたが、残りの2つは表の中から適当に抜き出したものです。

いずれにしても、野菜や果物にはパントテン酸は少ないようです。

パントテン酸のIUPAC名

まず、最も長い主鎖を探します。

この化合物の示性式はHO-CH2C(CH3)2CH(OH)C(=O)NH-CH2CH2COOHとなります。主鎖の炭素数はカルボキシル基(-COOH)も含めて数えます。それは、この化合物の名称をカルボン酸として付けるからです。つまり、主鎖の炭素数に相当する飽和炭化水素alkaneの語尾のeのかわりに-oic acidを付けます。

しかし、途中でNHが入っているので、ここまでを置換基とみなせば、主鎖はカルボキシル基(-COOH)も含めて3個、つまりpropane → propanoic acidとなります。

カルボキシル基(-COOH)の炭素の位置番号は1番です。すると、NHが付いている炭素原子の位置番号は3番になります。すると、3-アミノプロパン酸(3-aminopropanoic acid)となります。この化合物は慣用名ではβ-アラニン(β-Alanine)ですが、IUPAC名を付けるのでβ-Alanineは使いません。

次に、NHに付いている置換基を命名します。カルボニル基(>C=O)を含めて4個の炭素が主鎖となります。よって、炭素数4個の飽和炭化水素CH3CH2CH2CH3、すなわちブタンbutaneを使います。これはbutane → butanoic acidと考えます。CH3CH2CH2C(=O)OHでbutanoic acidです。このカルボキシル基がアミノ基と反応してアミド結合になっています。このCH3CH2CH2C(=O)-はoic acidを外してoylとします。つまり、butanoyl基です。このカルボニル基(>C=O)が位置番号は1番となります。すると、2番と4番の炭素に水酸基が2個付いているので、2,4-dihydroxyとなります。そして3番の炭素にメチル基(-CH3)が2個付いているので、3,3-dimethylとします。ここで3-aminopropanoic acidに2,4-dihydroxyと3,3-dimethylを合体すると、3-[amino]propanoic acidの[ ]の中に2,4-dihydroxyと3,3-dimethylを入れて、

3-[(2,4-dihydroxy-3,3-dimethylbutanoyl)amino]propanoic acid

となります。hydroxyの頭文字のhと、methylの頭文字のmでは、アルファベット順でhがmより先なので、このような順番になります。数を表わすdiとかは順番には関係ありません。また、括弧の使い方は( )の外側に[ ]を使います。[ ]の外側は[ ]で、入れ子構造[ [ ] ]にします。






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