
アイキャッチ画像は2017年7月19日現在の実生苗です。
これまでの経過
実生苗を地植えするにしても、ある程度までは鉢で育てないと無理だと思います。なぜならば雑草に囲まれてわからなくなるからです。ある程度育っても、やはり雑草と間違われて草刈り機で刈られてしまうでしょう。
実生苗を得るまでの経過は下記の通りです。
1枚前の写真は2017年10月20日現在のものですが、それからほぼ3年2ヶ月後の2020年12月9日に苗の上部を撮影した写真。4本の実生苗のうち、真ん中の1本の幹の上部がかなり伸びて曲がっています。もう一つの鉢の最も成長した1本はわりと横に広がった仕立てになっていますが、この鉢の1本はかなり上に伸びています。このままでは実が生りにくいと考えられるので、幹の上部を切ってもっと横に広がるような仕立てようと思っています。
2020年12月9日:苗の下半分を撮影。大きい1本のまわりの残りの3本はさほど成長していませんが、鉢を判別するための目印と中央の大きい1本に万が一のことがあった場合の保険の意味合いで植えているので、このままにしておくつもりです。そろそろ根鉢ごと地植えを検討したいと思います。
2020年12月9日:もう一つの鉢(左側)の大きい1本と比べるとかなり上に伸びて曲がっています。上に上にと伸びるとそちらに養分が取られて実が生りにくいと言われているので、そのような場合は徒長した幹の上部を切らなければなりませんが、この苗はその必要がありそうです。
2022年6月7日:もう一つの鉢は3本は枯れて2本しか生き残っていませんが、こちらの鉢は1本大きいのがあって、そのまわりに小さい実生苗が3本ありますが、上の方が枯れ始めています。やはりそろそろ地植えすべきだと思われます。来月帰省した時に畑に植えようと思います。葉っぱが小さいのは昨年にナミアゲハの幼虫に葉っぱを気前よく食べさせたからです。まとめと今後の予定
上に示した写真から、4個の種を4ヶ所に蒔いていたら、そのうちの少なくとも2ヶ所は1個の種から複数の芽が出ていることがわかりました。その2ヶ所から最低でも1本ずつ安定した実生苗が得られれば、それでいいと思います。それらをある程度まで鉢植えで育てて、そして畑に移植します。相対的に大きくなってきている2本は1個の種から1本の芽が出てきたのですが、だからといって単胚性の種であるわけではないので、そのまま育てます。
畑に植えてから実が生るまで長い年月がかかってしびれを切らしたら、ある程度木が大きくなった木を台木としてすでに実が生っているシークヮーサーの枝を高接ぎすることも選択肢としてあります。でも、実験としては実生で実が生るまでというスタンスを貫く木と、接ぎ木用の木と分けるべきだと思います。いずれにしてもゼロからだと気長に待たなければなりません。
実生の木では実が生るまでに10年近い非常に長い年月がかかることと、畑に植えると小さいうちに草刈り機で刈られる危険性と、若木がアゲハ蝶に卵を産みつけられて幼虫に食い荒らされる可能性、さらに冬の霜や北風に打たれて枯れてしまう可能性も排除できないので、鉢植えより不安定という意味で、私が試している4つの方法では3位の実生苗の鉢植え栽培よりも低い4位(最下位)としました。鉢植えだと、うまくやれば結実年数を短縮できる可能性もあるようなので、その可能性も考慮して実生の鉢植えを第3位としました。
2017年12月4日現在、1本だけ大きくなっています。しかも、分岐が見られない棒苗なので、分岐した大苗になりそうな別の鉢のシークヮーサーの実生苗の方が仕立て方が簡単そうです。
2017年12月4日から3年経過した2020年12月9日現在、4本の実生苗のうち中央の1本だけかなり上に伸びて曲がっています。このままでは横に広がるのが難しいので上部を切り取る必要があります。一般に実生苗は接ぎ木苗に比べて実が生るまでの年数がかなりかかると言われています。その理由は実生苗は樹勢が強くて上に上にと伸びていくので、実が生るために必要な養分が幹の成長に使われてしまうからだと言われています。そこで、幹の上部を切断して上に伸びないようにすれば横に広がるようになります。さらに、枝を曲げたりしてうまく仕立てれば実が生るようになると考えられます。
鉢植え用の実生苗は最低1本あればいいのですが、予備も兼ねて残りの3本もしばらくはこのまま一緒に育ててみようと思います。
地植えの実生苗のデータと予想される結果年数
2017年7月いっぱいで発芽してから2ヶ月半。 |
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結果と考察(2023年6月20日現在)
2017年から育てた実生苗が2023年1月頃に枯れてしまいました。年々樹勢が落ちている(退化している)と感じていました。そんな感じで鉢植えは畑と違って難しいなと思っていましたが、2023年1月下旬頃の大寒波の時にベランダの木や植物がだいぶ枯れてしまいました。その時にこの鉢植えもとどめを刺された感があります。いずれにしても鉢植えは盆栽でもない限り長期栽培には適さないというのが実感です。地植えの前段階として数年育てるのが関の山で、それ以降は畑に移植するというのがベストな方策であるというのが実際やってみて感じたことです。これからはそうしようと思います。
この実生苗は2023年夏に枯れてしまいました。よって、このページの更新はもうありません。

















