香酸柑橘の栽培
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2016年から2023年の7年間でわかったことのまとめ

香酸柑橘の代表的なものとして知られるシークヮーサーとレモンの苗木(市販接木苗と自分で発芽させた実生苗)の栽培を2016年から始めて2023年で7年になりました。これまでにわかったことを以下にまとめまてみした。

・シークヮーサーの2016年夏に市販接木苗を買ってきて育て始めた時にサイト運営も開始。それ以来、2023年現在もサイト運営は続いている。当時はHTMLサイトで運営していたが、2017年7月からWordPressで運営を始めて現在に至る。(WordPressテーマはTCDのReviewerをずっと使ってきたが、2023年10月2日からZOOMYに変更した)
・鉢植えは長持ちしない。水が受け皿に溜まると根腐れするし、真夏に水枯れするとダメになりやすいし、年月が経つと根詰まりする。
・畑は根の広がりに制限を受けないが、鉢の容積は有限なので木の成長が制限を受けてあまり大きくならない。
・鉢植えをベランダに出したまま越冬する場合、軒下の鉢の苗は軒先より外側に置いてある鉢の苗より寒さで枯れる確率は低い。しかし、暖房の効いた室内に入れることができればベストである。
・シークヮーサーの果実は青いうちに摘んだ方がオレンジ色に熟れるまで待った実より独特の酸味と旨味があって料理(焼き魚やサラダ)に絞り汁をかけると美味である。
・鉢植えのメリットは移動できることにあるので、寒さに弱い果樹の越冬には良い方法である。しかし、大きく育てるにはいろいろな制約があり、根詰まり、根腐れなどで枯れやすい。そういう意味では地植えが最強であるが、地植えのデメリットは移動できないことなので、冬の寒さで枯れてしまう木は鉢植えにして室内に退避せざるを得ない。屋外に放置する形では事実上の一年草と言っても過言ではない。
・エカキムシによる若葉の被害を予防するのは難しいので、葉っぱの皮の下にいるエカキムシをまめにチェックして早期発見することが重要である。発見したら葉っぱの表と裏から2本の指で挟んで潰してしまうことがおすすめの方法。
アゲハ蝶の産卵を避けるのは難しいので、卵あるいは孵化した幼虫を早期発見して除去するしかない。ちなみに私はもうすぐ蛹化するまでに育った幼虫はせっかくここまで成長したので駆除してしまうのはかわいそうということで、河内晩柑やパール柑などの種から発芽させた実生の葉っぱを食べさせて、蛹になって蝶になって飛び立つまで観察することにしてる。
・シークヮーサーの実生の鉢植えは4〜5年育てたものが2鉢あったにもかかわらず、真夏に水枯れで苗木を枯れさせてしまった。完全に不注意だったのが悔やまれる。成長に伴い水枯れが頻繁に起こるようになって鉢植え栽培の続行に限界を感じていて、そろそろ地植えに移行しようと考えていた矢先のアクシデントだった。
・レモンの接ぎ木苗3本と実生苗2本はベランダで鉢植え栽培していたが、年々退化してきたので2019年にリスボンレモンの接ぎ木苗1本を畑に移植し、2023年にトゲなしレモンの接ぎ木苗1本アレンユーレカレモンの接ぎ木苗1本と物産館で買ったレモン(品種不明)に入っていた種からの実生苗2本を畑に移植した(2023年7月1日移植分2023年8月10日移植分)。最初の1本はけっこう大きくなった。
・レモンの地植えの最初の1本であるリスボンレモンの木は台風の南風で北側に傾いてしまっていたので、2023年7月にできるだけ垂直になるように補正した。しかし限界があり、若干元に戻ったけれども幹は傾いたまま。その状態であたかもバランスをとるかのように枝が幹が傾いている側の反対側にたくさん出てきたので、そのまま育てている。
・接ぎ木苗の場合は畑に植えた場合に台風のような強風に煽られると接合部分が折れる可能性がある(トゲなし栗プラム(ソルダム)のだいぶ大きくなった木が台風で接合部分から折れて倒れたことがある)。その点においては実生苗の方が台木と穂木の接合部分がないので安定しているといえる。
 
 以上の結果から、シークヮーサーやレモンの苗木は最初から、あるいは鉢植えで始めてもできるだけ早い時期に地植えに移行するのがベストの選択と言えます。

その他の特記事項:

・シークヮーサーやレモンの実生苗は柿と違って(見かけ上は)だいたい同じような実が生るので、必ずしも接ぎ木苗でなくても種からの発芽で(実生苗で)いける。ただし、実生苗は実が生るまで何年かかるかわからない。一般には接ぎ木苗よりかなり長い年月がかかるといわれている。実際に種から発芽させた甘夏の実生苗が大きくなって実が生るまで9年かかった。実生苗の栽培の本質は広い意味では品種改良実験といえるので、同じ品質のものを増やしたい場合は接ぎ木などの方法をとる必要がある。
・イエローストロベリーグァバ(キミノバンジロウ)と同様に柑橘類も種からの発芽で育てた木に同じような実が生る(発芽から1年後に木質化が始まるので発芽時点からから最短で2年で収穫が可能というのを実証した)。
・シークヮーサーやレモンの接木苗で特に受粉樹がなくてもたくさん結実した。
特に何もしなくても(完全放置でも)特に害虫もいなくて木が生育して実がたくさん収穫できる果樹は、私が育てている果樹の中ではイエローストロベリーグァバ(ただし鉢植えで冬場は室内に退避することが必要)、ムベ、キウイ、ブルーベリー、柿(適度な剪定は実施)です。他の果樹は適宜施肥したり剪定したりしなければならないので、何らかの対策が必須。特に害虫対策は必須(カミキリムシの被害の早期発見は特に重要)。

 以上、2016年から始めた香酸柑橘のシークヮーサーとレモン数種類のベランダでの鉢植え栽培の結果のまとめです。レモン数種類とはリスボン、アレンユーレカ、とげなしレモン、道の駅購入したレモン(品種不明)に入っていた種を発芽させて育てた実生苗2本です。2019年にリスボンレモンの接ぎ木苗を畑へ移植(地植えに移行)した結果も含まれます。これらを実施して得られた知見を箇条書きで列挙しました。これらの知見をサポートする個別の詳細データは本サイトのブログ記事と外部リンクにあります。また、本サイトにはシークヮーサーに含まれる成分についての記事も含まれます。

引き続き栽培と観察を続けて行きます。得られた知見は記事として公開していく予定です。