
いろいろな食材のリン含有量(mg/100g食材)
リンは細胞に必要な元素で、リン酸エステルの形でDNA, RNA, ATPなどに含まれています。それゆえ、細胞のあるものにはリンが必要であることがわかります。
シークヮーサー100gに含まれるリン(P)は8mgといわれています。
それではいろいろな食材にどのくらい含まれているのでしょうか。その量が多いか少ないかをみるために、下表に代表的な食材100g当たりのリン含有量(ミリグラム, mg, 10-3g)を示しています。
食材100g当たりのリン(mg)(各種食材の1位から2〜3位まで適当に抽出)
こうして全体的に見てみると、柑橘類にリンはあまり含まれていないことがわかります。しかも、他の栄養素に関しても少ないながらも柑橘類の中では常に上位にあった金柑、柚子などがリンに関しては下位になっているのも特徴です。
シークヮーサー100gあたりのリン含有量8mgは柚子やカボスと同程度です。
食材からリンを摂りたいなら、もっと細胞の多いものから摂るのが効率が良いと言えます。ただし、核酸塩基のプリン体は痛風の原因物質だということに一応留意しておく必要はあると思います。
結論として、シークヮーサーに含まれるリンはかなり少なく、柑橘系の中でも下位にランクされます。

シークヮーサーに含まれる主な栄養素を挙げています。どの柑橘類に多かれ少なかれ含まれているものばかりですが、何と言ってもシークヮーサーに特徴的なものはノビレチンといえます。クエン酸もレモンや梅干しの2倍含まれています。ヘスペリジンは...