
エカキムシはミカンハモグリガの幼虫です。ハモグリバエというのもいて、その幼虫もエカキムシですが、ハモグリガとか異なります。
ミカンハモグリガは英語ではcitrus leafminerです。「柑橘の葉っぱをmineする虫」、minerは「坑夫、炭坑夫」ですが、ここでは人ではなく虫なので、「採掘する虫」、「坑道を掘る虫」といった意味になります。正式には「潜葉性昆虫」と呼ぶようです。
エカキムシというと、ちょっと滑稽な感じになりますが、迷惑千万です。
エカキムシは4月から10月の間に食害するといわれていますが、うちでは真夏になったら見なくなりました。ベランダのあまりの暑さに耐えきれないのかもしれません。葉っぱが焼けて枯れるくらいですから。
見ようによっては幾何学模様みたいできれいなのですが、そんな悠長なことは言ってられません。傷口から秋にカイヨウ病が発生するかもしれないからです。
6月上旬になって、気候もいいせいか、エカキムシがけっこう発生していました。下に示すように、葉っぱが4〜5枚は食害を受けていました。






6月が被害はmaxだったように感じます。見つける度に指で葉っぱの表と裏から押さえて潰していきました。これにやられると葉っぱの皮が突っ張って葉っぱが歪みます。また、皮が剥がれているので白っぽく見えて、美しくありません。農薬をかけても皮でブロックされている感じになります。



7月後半ぐらいから、エカキムシの被害はぱったり見られなくなりました。ベランダのあまりの暑さ(熱さ)に耐えられないからかもしれません。あるいは、若葉が減って来たのもあるかもしれません。ただ、まだまだ若い葉っぱが多いので、それでも被害が出ていないのであれば暑さのせいではないでしょうか。ちなみに真夏にはベランダに蚊もいません。