収穫までの予想年数 | 7〜10年、あるいはそれ以上 |
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栽培地 | 熊本 |
コスパ | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
おすすめ度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
シークヮーサーの実生苗の鉢植え栽培
アイキャッチ画像は2017年5月12日現在の実生苗です。
これまでの経過

まとめと今後の予定
シークヮーサーの種を接ぎ木苗の鉢の土に軽く埋めておいたら発芽しました。3ヶ月足らずでやっと安定した木らしくなってきました。しかし、このまま生長を見守っていたら実が生るまで10年ぐらいかかりそうです。
一般に実生苗は親と同じ実は生らないといわれていますが、柑橘類の場合は同じものが得られるといわれます。柑橘類は多胚性の種なので、受粉によって出来た1つの雑種胚と複数の珠心胚(親株のクローン)からなります 雑種胚は普通は弱いので発芽率は2%程度、珠心胚が成長する可能性は98%程度といわれています。今回、1個の種の中から3本の芽が出てきました。珠心胚を育てれば親と同じ形質を持つ個体を得ることができるますが、優良突然変異個体が得られることもあります。
このように、シークヮーサーの実生を育てることは非常に興味深いことは間違いありません。ただ、問題は実が生るまで何年かかるかわからないことです。最低でも10年は覚悟した方が良さそうです。ただ、小さい鉢からは始めて、根詰まりと鉢増しを繰り返すなどして、うまくやれば結実が早くなる例もあるようです。
ある程度木が大きくなったら、すでに実が生っているシークヮーサーの枝を接ぎ木して、実を得ることもできそうです。でも、実生苗では結実まで最低でも10年ぐらいかかりそうなので、やはり、接ぎ木苗の地植えと鉢植えには敵わないと思います。そして、実生苗の地植えでは、冬の寒さのための枯れてしまうことも考えられるので、実生の鉢植えを3位にしたいと思います。ただし、優良突然変異個体が得られる可能性があることを考えると、結実年数を度外視すれば最も可能性のある栽培になることは間違いありません。上記の2017年5月22日の写真の4枚目にある右上、左上、左下の個体です。小さい方から数えた時の3本です。
2017年12月4日現在、1本だけ大きくなっています。しかし、先端で分岐してくれているので、分岐せずに上に徒長した感じになっている別の鉢のシークヮーサーの実生苗よりは仕立てはよい傾向にあると思っています。
2017年12月から3年経った2020年12月9日現在、実生苗はほぼ順調に育っています。10月までにナミアゲハの幼虫に葉っぱを食べさせていましたが、それでも影響はさほどなかったように思います。鉢植えでずっと育てようと思っていたのですが、2021年になったら地植えするかもしれません。その方がより成長しそうだからです。仕立てをうまくやれば実生苗であってもわりと短い年数で実が生るようになると期待しています。
鉢植え用の実生苗は最低1本あればいいのですが、ひとまず残りの4本もこのまま育てて行きます。
鉢植えの実生苗のデータと予想される結果年数
2017年7月いっぱいで発芽してから3ヶ月 |
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