シークヮーサーの搾り汁はなぜ添加剤フリーなのかを成分から化学的に考察

ノビレチンとクエン酸を豊富に含むシークヮーサーの搾り汁

健康と美容に良いといわれるシークヮーサーの青い果実の搾り汁が販売されています。早摘みの果実を皮ごと搾ってあるので、皮に多く含まれるノビレチンが豊富な搾り汁です。シークヮーサーの果汁だけのものもありますが、皮ごと搾ってある分、ノビレチンがたくさん入っているのが特徴です。「青切りシークヮーサー100プレミアム」という商品です。

熊本市の鶴屋百貨店で開催されていた「おきなわフェア」に行ったりして類似品をいろいろ調べてみましたが、「青切りシークヮーサー100プレミアム」は含まれている成分が断トツでよく、最もコスパが良かったです。

一般的な話として、サプリに何かを添加して付加価値を付けて値段を高くした商品がよく見受けられます。例えば、葉酸の錠剤サプリには葉酸分子だけでなく、さまざまな栄養成分や錠剤を固める成分などが添加されて値段もそこそこします。この「青切りシークヮーサー搾り汁」の信頼性が高いところは搾り汁をそのまま商品にしてあるところです。何も引かない、何も加えないというところが信頼度が高く、しかもコスパがいいので非常に好感が持てます。

レモンや柚子やダイダイやシークヮーサーは香酸柑橘と呼ばれます。香酸柑橘はふつうのみかんと比べて酸っぱいので、一般的には少量使うか、薄めて飲みます。だからオレンジジュースはそのまま飲んで終わりですが、レモンやシークヮーサーの果汁は一般敵には水や他の飲み物で5倍〜10倍に割って飲むのが普通です。だからコスパがいいのです。

シークヮーサー果汁原液シークヮーサー果汁原液(2017年8月5日)
シークヮーサー果汁原液ミネラルウォーターで約5倍に希釈。(2017年8月5日)
シークヮーサー果汁原液ミネラルウォーターで約10倍に希釈。(2017年8月5日)

シークヮーサーは沖縄の長寿村でよく食べられていて、長寿の理由はシークヮーサーを日常的に摂っているからではないかと考えられています。しかもノビレチンはほかの柑橘類にはあまり含まれていなくて、含まれている柑橘類はかなり限られていて、シークヮーサーかポンカンぐらいです。でも、クエン酸を最も多く含み、かつノビレチンも最も多く含むものはシークヮーサーだけです。

なぜ無添加でも大丈夫なのでしょうか?

しかし、ここで疑問が生じます。その搾り汁は無添加なので安心して飲めるのですが、長期保存はできるのでしょうか。なぜ無添加でもよいのでしょうか。

その答えはもともと含まれている抗酸化物質です。シークヮーサーにはビタミンCノビレチンヘスペリジンオーラプテンβ-カロテンβ-クリプトキサンチン、シネフリン、ビタミンEなど、多かれ少なかれ抗酸化作用を示す物質がこれだけの種類含まれています。

特にビタミンCはいろいろな食品にも添加される酸化防止剤です。シークヮーサー搾り汁にはもともとビタミンCやポリフェノールやカロテンなどが豊富に含まれているので、わざわざ外から抗酸化剤を加える必要がないのです。

ビタミンC(L-アスコルビン酸)
ビタミンC






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